くつろぎの家は始めます

私たちはお客様のご要望により、過去にはローコスト住宅から高気密・高断熱住宅まで様々な家づくりに取り組みました。しかし、そこからクロス貼りや化学物質を使う家づくりに疑問を持ち始め、

「住む人と地域社会にとって本当に住みよい家づくりとは何か?」

をテーマに独自に研究を重ねて参りました。

その結果、たどり着いたのが、 

化学物質を一切使わなかった日本古来の家づくりと、
現代の設計技術を組み合わせた「くつろぎの家」です。

私たちが新たに取り組むこの家づくりに賛同していただける方と真摯に向き合い、お客様と地域社会にとって本当に住み良い家づくりを実現する為に私たちは取り組んでいます。

気密や断熱性等のスペックばかりを追い求める現代の家づくりでなく、日本の気候を活かした自然と調和して暮らせる家づくりのお手伝いができることが私たちの想いです。


くつろぎの家づくり

呼吸する家

日本の住宅は、元来気密性ではなく、日本の気候に合わせて土壁などを使い、風通しを重視していました。

家の中の空気を閉じ込めるよりも通気をよくしようという考え方です。
私たちもこの考えに則り、壁材に化学物質を使わず自然素材を基調にした「呼吸する家」を創り出しました。

共感していただける方と取り組む家づくり

私たちの家づくりは今の時代の流れを逆行するものであり、万人の方にご賛同頂けるものではありません。

しかし、私たちは多くの棟数を求めず、私たちの家づくりに共感頂ける方とのみ家づくりに取り組んでいきたいと考えています。

共に歩んで頂ける方には絶対の自信を持って、ご要望を汲み取ったご提案をさせていただきます。


くつろぎの家は…しません

クロスを使いません。

呼吸する家

「くつろぎの家」は呼吸にこだわります。

自然素材で人の呼吸を守るように、家の呼吸(湿度や風通し、湿度の管理)を構造全体で維持し続けることに徹底しています。

断熱全面通気工法とは、外壁と内壁、および断熱材に空気を通す素材を使用し、建物全体に四季を問わず常に空気が巡るシステムです。

まさに「呼吸する家」です。

これによって建物腐食の原因ともなる躯体内結露を防ぎ、シックハウスの要因ともなるカビなどのハウスダストの発生も低減します。

高い耐震性を確保しながら同時に家を守ること。

「くつろぎの家は、なぜか心地良い」 というのは家が呼吸しているからという事実があるからにほかなりません。

くつろぎの家は「呼吸」がテーマ
断熱全面通気工法で

人も家も心地よいを演出します。


くつろぎの家では断熱材にセルロース・ファイバーを採用しています

セルロース・ファイバーとは、古紙から造られた天然の木質繊維のことです。

天然繊維であるセルロース・ファイバーの大きな特質は、様々な繊維が絡み合うことで空気の層をつくること。また、繊維の中にも自然の空気胞が存在し、この空気胞がよりいっそう熱を伝えにくくします。さらに木質繊維特有の吸放湿性により、適度な湿度を保ちます。このセルロース・ファイバーで外壁と内壁の間、天井、床下など建物全体をすっぽり包むことで「冬暖かく、夏涼しい」快適な環境を創りだします。


冷暖房コストを低減「夏涼冬暖」の家

天然繊維であるセルロース・ファイバーの大きな特質は、様々な繊維が絡み合うことで空気の層をつくること。また本来の繊維の中にも自然の空気胞が存在し、この空気胞がよりいっそう熱を伝えにくくし、冬は室内の暖かさを逃さず、夏は外部からの熱を防ぐ「冬暖かく、夏涼しい」環境を創りだします。

さらに、風の通りや軒や庇を考え尽くした間取り設計により、その快適性はさらに増しています。

冷暖房を機械に頼らない、それが「くつろぎの家」です。


歴史が証明した最良の工法、木造軸組構造を採用

軸組構造とは日本の伝統的な建築方法で、高温多湿の日本の気候風土に適応した住まいづくりを可能にしています。構造材には檜や杉材など乾燥した無垢材を使用し、尚且つ地場で育った県産材を構造材として使います。

耐震性は建築基準法の耐震基準の壁量に加え、金物など、日本の家の歴史が証明している安全・安心の木造軸組構造です。


モイス(下地材)

日本の家屋建築の原点「木」「土」「紙」をさらに進化させた次世代の建築素材『モイス』

くつろぎの家は、石こうボードの代わりにモイスを使用しています。

モイスは、あらゆる有害物質を出しません。それどころか、他の建材やインテリアから発生する有害物質(VOC等の有害化学物質)も吸着・固定化し、住まいの気密性や断熱性を保ったまま室内の空気をきれいにする、機能をもっています。

素材はケイ酸カルシウム水和物にバーミキュライト(粘土鉱物)を加え、和紙を漉くようにして均一にした後、高圧をかけて固め成分全てを土に返すことができる100%自然素材でできた商品です。また、無機材料で構成されているため、単板でも優れた防火性能を発揮することが出き、煙や有毒ガスの発生もありません。建築基準法に基づく法定不燃材の認定を受けており、防火構造、準耐火構造、耐火構造に適し遮音構造の国土交通省の指定、認定を受けています。

シロアリの好む成分を含まないため、防蟻処理が不要なうえ、防蟻剤によるシックハウス症候群のおそれもありません。

透湿性によって壁体内部の結露が外部に排出され、カビの発生や木材の腐食を防ぎ、健康で耐久性のあるくつろぎの家を実現します。


自然素材

人が呼吸する半分は家の中の空気と言われています

だからこそ私たちは自然素材にこだわります。

「くつろぎの家」はシックハウスとは無縁です。化学のり(接着剤)や合板を使わずアトピー対策はもちろんのこと、施主さまのご意向をしっかり反映して、使用する素材を十分に吟味・施行しています。

家は家族の健康と成長の場。きれいな空気を毎日、思いっきり「呼吸」してください。


天然無垢材

くつろぎの家では、地元で育った県産材を構造材に標準採用しています。

「同じ気候風土で育った木こそ、地元の住宅にふさわしい」と考えるからです。

また、フローリングにも厚さ30mmのパイン(無垢)や杉(無垢)などやさしい踏み心地の素材を採用しています。ぜひ素足でその感触をお楽しみください。


桐材

桐材押し入れやクローゼットの内側に使用すれば虫除けになります。

調湿性に優れており、高級タンスに使用されている素材です。


漆喰(内壁)

海に囲まれた日本では、ホタテ、ハマグリなどの貝殻がたくさんとれます。これらの貝を高温で焼くと貝灰ができます。

貝灰は、消石灰と同様に漆喰の原料となります。また、つのまたという海草を煮詰めてできる糊を「つのまた糊」と言いますが、この糊を混ぜてできるのが漆喰です。(ほかの糊でもできます。)このように、ホタテ、ハマグリをおいしく頂いたあと、昔のひとは残った貝を捨てずにリサイクルをしていました。しかも石灰には、消毒、防火、調湿などすぐれた作用がたくさん含まれています。

自然素材でつくられる漆喰を使うことで、人の身体にストレスを与えず、工業製品に囲まれた家よりも、快適な環境をつくることができるのがくつろぎの家です。

また、漆喰には、調湿機能に優れた自然素材であるという特徴があります。この調湿機能により、土から出来た下地材モイスの持つ熱容量や湿度コントロールといった効果を更に高め、快適な住環境をつくりだします。防火性にも優れているため、土壁と共に、古くから財産を守るため土蔵などに使われてきました。調湿機能に加え、吸放湿性に優れた漆喰は、日本の環境・風土に適した自然素材であると同時に、くつろぎの家には欠かすことのできない存在です。

にかわ(接着剤)

接着剤は、家を作る上でとても重要な材料といえます。

また、化学合成された接着剤を使った方が、安価に家を作ることが出来ます。

しかしそれらを使った家は、室内でゆっくりとVOCと言われる有害物質を放出し、住む人の健康を脅かします。それらの化学合成されたものを極力使わないで家を作ることを目標にしたのが「くつろぎの家」です。

現代の住宅建築において、接着剤の必要性は非常に高いと言えます。その高さとは裏腹に、成分の安全性は黙殺されてきました。しかし、シックハウスという言葉が聞かれるようになってから、その安全性には最も注目が集まっていると言っても良いでしょう。

 


現在、化学的に作られた接着剤の成分は規制され少なくはなりましたが、まだまだ人体に有害な揮発性化学物質(VOC)を原料として作っているのが現状です。その有害な揮発性化学物質(VOC)は時間をかけてゆっくりと室内にあふれ出し、住む人の健康を脅かしています。

私たちが接着剤に選んだのは日本古来から使われてきた「にかわ」という天然素材100%の接着剤です。

 

成分は「乾留蒸留精製木酢液・膠・渋柿液・ヒバ油・ヒバ水・菜種油」であり、合成化学物質を一切含んでいません。にかわは塗布してから安定するまでの時間が長いため、施工効率が悪いために敬遠され殆どの住宅会社は化学接着剤を使用していますが、私たちの「くつろぎの家」は見えない部分こそ大切であると考えて、にかわを採用しています。

シラス(外壁)

くつろぎの家では外壁はシラス壁(天然素材)で造ります。

シラスは、白色で粗い目を持つ火山噴出物。成分の70%以上がガラス粒子や多孔質の微粒軽石です。

シラスのこの多孔質構造は、外壁に使えば表面に防水処理をしなくても建物内部に空気を通しながら水を浸透させず、また凍結防止にも力を発揮します。

内壁に使ってもホルムアルデヒト、トルエンなどの化学物質を一切出しませし、しかも、タバコやペットのアンモニア臭なら、60分程でほぼ完全に消臭するという実験報告もあります。